代表挨拶

本質を忘れることなく、お米を通して価値提供につとめる

「社長の会社に対するビジョンをお聞かせください」そのような問いには少々答えに困ってしまいます。わたしは、ビジョンにとらわれず、常に柔軟でありたい、そう考えているからです。
もちろん、全社の目指す短中長期計画や目標はあります。ただ、それらにとらわれすぎると、時代の流れ、風向きがつと変わったとき、動きが鈍くなったり臨機応変に対応できなくなる恐れがあります。半歩右にも左にも、常に俊敏に動ける会社でありたいのです。
それほどまでに、この業界を含め、現代は、かつてないほどの速度で変化し、また変化を求められる厳しい渦中にあると実感しています。

そのような中において、なぜカツヤはここまで続けることができているのか。
それは、「誰にでも出来る当たり前のことを、誰よりも当たり前にやる。」
この一点につきます。
米屋の本業としてやるべきことを守り、その中で時代に合わせて変化してゆく。まさに不易流行。その試みを繰り返し続けてまいりました。

一方で我々だけで今日のカツヤがあるわけではありません。そこには、尊敬すべき創業者の教え、なにより、お米を育ててくださる生産者、お米を置いてくださるお店、それを手に取ってくださる消費者、様々な方々のお力のおかげがあります。ですからカツヤがうけた恩恵を関わるすべての方へ少しずつ循環させてゆきたい。そう考えています。

私は社員との話でよく言う言葉があります。
「我々は米屋。だが、米は売らなくていい。」
私は米を売るつもりはない。私が売りたいのは、お客様にお届けしたいのは、自分と言う“人間”であり、自分たちという“会社”であり、ひいてはその“存在意義”なんだ、と。

カツヤに携わってくださる全ての方に感謝と敬意をこめて。我々はこれからもお米を通じて皆様への価値提供につとめてまいります。

代表取締役社長 打川 洋貴