ブログ-米日誌

米穀店日記
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精米で変わる!ご飯のおいしさ

2019-6-13 米穀店日記

精米工程

お米は「○○県産」など産地によってブランド化されています。

米どころと言われている有名産地のお米はやっぱりおいしい。消費者のみなさんにとっても産地が購入の際の選択要素にもなっていることと思います。

さて突然ですがここで質問です!
購入する際気になる「産地」。では「精米」についてはこだわっていますか?

今回はわかっているようでわかっていない(?)「精米」のお話です。

精米次第でまったく変わる食味

これ、あまり知られていないんですけど、実は、

同じお米でも、精米次第で食味がまったく変わるのです!

いくら有名産地で「いいお米ができた!」といってもですね、それだけでは「おいしいごはん」にはならないのですよ・・・。

「精米」を雑にやっちゃあ台なし!

このことをご存じのかたは少ないんじゃないかなぁ。

「精米」もしかして若い世代は知らないかも!?

みなさん「精米」というと何を思い浮かべますか?

昔は自宅に精米機があったりお米屋さんでやってもらったり。時代は進み、お金を入れてやる「コイン精米機」。これが一番身近かもしれませんね。スーパーの駐車場の片隅にポツンと立っているのをよく見かけます。

近年ではお米はスーパーやドラッグストアで買う時代になってきました。もうすでに精米されていますから、もしかしたらもしかすると若い世代のみなさんは「精米?なにそれ」かもしれません。

今さら聞けない「精米」ってなに・・・?

でもいざ「精米」を説明しようとすると、玄米が白米になることはわかるけど、その方法を答えられる人はけっこう少ないのでは??

中にはこんなお答えも。
「精米機の中にカッターがあって削るのよ!」←自信満々ww

今さら聞けない「精米」について簡単に説明しましょう。

精米とは

精米とは、お米同士を強くこすり合わせてヌカをはがすこと、です。
刃物で削るわけじゃないんですねぇww

しかし、ヌカは皮のようにスルリとはむけませんので、要はこすりにこすってはがすわけです。精米したてのお米が熱を帯びて温かいのはまだ摩擦熱が残っているからなんですね。

精米の間、お米は高熱を発する圧力をかけられ、その熱で劣化していきます。炊くとベタベタしたり、ヌカ臭くなるのはお米や炊き方のせいだけではなくて、精米のやりかたに原因があるかもしれません。

精米

お米の個性を見極める。多彩な精米機

だからカツヤではお米によって精米方法を変えています。大型精米機、小型精米機、循環式精米機、どうづき精米機、多彩な精米機・・・などなど。個々のお米に合った精米法でお米本来の美味さを引き出します。

「大事に育てられたお米を、ご家庭でおいしく食べていただきたい」

この思いからカツヤは精米機にこだわり続け、独自の二段階高電圧処理精米方式にたどりつきました。

5万ボルトの高電圧処理でお米の細胞を活性化させ、分子配列を新米の状態に戻します。ヌカを浮かせてはがれやすい状態にするため、無駄な圧力をかける必要がありません。精米時の摩擦熱が抑えられるので、お米の水分が損なわれずおいしさが長く保たれるのです。 また、胚芽がきれいに取り除かれているため、吸水性が良く、ふっくらとしたご飯が炊き上がります。 「カツヤの米はひと目見れば分かる!」と言われる、きれいでおいしいお米のヒミツです。

とまあいろいろ書きましたが、専門用語が多すぎて一般的にはむずかしいですよね・・・。
「細胞を活性化させ、分子配列を・・・」何のこっちゃ!

そこでイラストを用意しました!
(あぁこんな感じでこだわって精米しているのね!)くらいで大丈夫ですwwぜひごらんください。

精米工程

※クリックで拡大します。

どうしても譲れない精米へのこだわり

わたしたちカツヤは米屋ですけど同時に「精米業者」でもあります。精米こそカツヤの心臓部。はんぱないこだわりをもってやっています。男性社員は全員精米工場で働いた経験を持っていますし、ここは他社のどこにも負けない弊社の強みかな、と思っています。

ほんの数秒で終わってしまう精米に、これほど大がかりなコンピューターで管理された機械・・・これは正直「ここまでやるかww」の世界です。それくらいこだわっているのですよ。だって絶対この精米方法のほうがご飯がおいしいからね。

カツヤにとって「みがく」ということ

米をみがく

わたしたちカツヤにとって「みがく」ということはとても大事なキーワードです。弊社WEBサイトでも使っています。

「美味いをみがく」
「みがきみがいて130年」
「つながりをみがく」

美味い米のためならえんやこら~。
磨きに磨いて、これからもみなさんに美味しいお米をお届けしますよ~。

今回は「精米」について書いてみました。お米を買うとき、精米についてもこだわってみてはどうでしょうか?きっとおいしいお米に出会えますよ!

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